ナノエアにまつわる話 

by 新谷暁生

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この原稿を新年早々クリーネストラインに出して良いものだろうか。謹賀新年。

私は長く知床でシーカヤックガイドをしている。最近は太平洋高気圧が弱く、低気圧が次々と知床半島近くを通る。気圧配置はまるで冬のようだ。そのせいかオホーツク海はいつも騒がしい。雨も多い。時にビー玉のような雨がふる。変わったのは海だけではない。カラフトマスの回遊が減り、イカもサンマも来なくなった。どこに行ってしまったのだろうか。

根室海峡にシャチが増えたという。岸近くを漕ぐ私たちがシャチを見ることはないが、何年か前にはサンマの群れを追って、モイレウシの入り江にシャチが押し寄せたと聞いた。このあたりでは以前にも、シャチの群れが流氷に閉じ込められて死んだ。私はペキンノ鼻というところで無数のイルカの群れを見たことがある。壮大な光景だった。最近、知床羅臼ではホェールウォッチングが注目を集めている。イルカやシャチ、クジラが見られるのは素晴らしいことだ。しかしその一方で何かが起こりはじめている気がする。この海を漕ぐと色々考える。カヤックとはそういう乗り物なのだろう。

【 焚き火の匂いが染みついたナノエア。 】

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大源太山西面:初滑降

by 島田和彦

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大源太山(標高1598m)は木材を指す方言「ゲンタ」から名付けられたとされ、南北方面から見ると鋭い槍のようなそれは「上越のマッターホルン」の異名をもち、谷川連峰のなかでも際立った個性だ。首都圏からのアクセスもいいので、これまで落とされていないのは不思議な話だが、主脈縦走路から離れて標高も低いので、魅力に欠けているのかもしれない。西方の湯沢方面からは甲斐駒ケ岳のようにどっしりとして見え、また違った雰囲気を漂わせている。その大源太山西面の山頂直下から流れ落ちるラインはふたつ。「サギノ首沢からヤスケ沢へとつなぎ大源太キャニオンへ抜けるライン」と「本谷から北沢、夏山登山道へとつなぐライン」。いつか狙おうとリストに入れていたラインだ。

【 大源太キャニオンから仰ぐ大源太山西面と滑降ライン。全写真:松岡祥子 】

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森から潮へ:ハマハマ牡蠣

by マルコム・ジョンソン

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「私たちにとっては、潮が社長です」とワシントン州のピュージェット湾にある家族経営5代目の貝養殖場、ハマハマ・オイスターのアダム・ジェームスは語る。

「8月の終わりと9月、午前3時か4時に、ビーチで収穫します。太陽が昇ると一休みせずにはおれません。インスタグラムのなかったころを思い出させてくれます。ただその瞬間にとどまり、自分の幸運さに感謝する。最近ではこのような仕事を授かる人はあまりいません」

【 艀のデッキに朝の収穫を積むコーリー・ローガンとアダム・ジェームス。写真:Garrett Grove 】

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オーガニックを失った日

by デーヴ・チャップマン

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フロリダ州ジャクソンビルで開かれた米国農務省の会議を振り返ると、憤りと嘆き、そしてこれからも前進をつづけなければならないという切迫感が消えない。この全米オーガニック基準委員会(NOSB)の会議は全米オーガニックプログラム(NOP)の歴史的転機であり、重要な分岐点だった。

「オーガニック哲学のすべては土壌の健康を築き上げることだ」

【 3世代のオーガニック提唱者たち:レディ・ムーン・ファームを運営する29歳のアナイ・ベダード、オーガニック農業に関する初の報告書執筆のため37年前に米国農務省に手を貸した78歳のパイオニアのエリオット・コールマン、長寿と健康の秘訣はオーガニック食品だと言う92歳のエミリー・デール。写真提供:Keep the Soil in Organic 】

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古きはまた、新しき:ブリストル湾とペブルマイン

by スコット・ヘッド

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さかのぼること2006年、パタゴニアはデンバーの直営店でフライフィッシング・リテイラー・ショーと連動し、ある社会的イベントを開催した。同イベントで同僚と私は参加者に、世界で最も多産なブリストル湾の野生サーモン漁場への脅威が浮上していることを告げた。その夕方、提案されているペブルマイン(露天掘り採掘鉱山)のストーリーを撮影することに興味があるという若い映画制作者と知り合った。パタゴニアは映画『レッド・ゴールド』(英語)の初期の重要な支持者だった(複数の賞を受賞したこのドキュメンタリーは、見たことがあるかないかに関わらず、観るべき)。この映画はブリストル湾の漁場から恩恵を受けるアラスカ先住民、商業漁業者、スポーツアングラーといった、異なるユーザーグループのストーリーを語るもので、リリースは2008年、ブリストル湾を保護するための長期的キャンペーンに全国の視聴者を参加させるのに役立った。もしかしたらこれを読んでいる皆さまのなかにも、この場所が特別なものであることをお役人に知らせるための何らかの行動を起こした方がいるかも知れない。

【 生まれ故郷のファネル・クリークの産卵床に帰ってきたソッカイ・サーモン。アラスカ州ブリストル湾。写真:Ben Knight 】

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ユタの砂漠より

by 横山勝丘(パタゴニア・クライミング・アンバサダー)

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2017年11月1~4日までの4日間、ぼくはユタ州南東部のモアブ近郊で開かれたパタゴニア主催のプレスイベントに参加した。このイベントは、多くの文化的遺産や豊かな自然を有し、その中で遊ぶ機会を提供してくれるベアーズ・イヤーズ国定記念物が現在抱える問題を皆で共有し、その魅力を再認識してもらうという目的のもとに行われた。北米のクライミングやMTBをはじめとした、さまざまなアウトドア雑誌の編集者たちがおもな参加者だったが、日本からはクライマー代表としてアンバサダーのぼくが参加することになった。イベントでは、MTBチームとクライミングチームに分かれて2日間フィールドに出た。ぼくは、せっかくなら世界的なMTBメッカとして知られるこの地でその体験をしてみたいという希望もあったものの、結局はクライマーの編集者たちに拉致されて、2日間ともに岩場で過ごすこととなった。とは言え、それが不毛な時間とはなりえないことはもちろん知っている。

【 広大な土地に広がるベアーズ・イヤーズ国定記念物。全写真:横山勝丘 】

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#いしきをかえよう

by 佐藤潤一

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パタゴニアはミッションに「最高の製品を作る」ことに加えて、「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」ことを掲げています。「環境危機」と一言で言ってもさまざまですが、パタゴニアがとくに取り組んでいるのは、台風の大型化や集中豪雨を引き起こす気候変動問題と、毎日100種以上の生物が絶滅しているといわれる生物多様性の喪失の問題です。その2つを解決するためには貴重な自然や里山環境をまもっていく必要がありますが、その一環として、私たちは2015年より長崎県の石木ダム建設問題に携わってきました。パタゴニアはその建設計画を見直してほしいと考えています。

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トランプのでっちあげと真実

By コーリー・ケナ

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12月4日、大統領は皆さんの公有地を縮小しただけではありませんでした。彼は2つの国定記念物を取り消しました。これまでそのようなことをした大統領はいません。それは広く一般に反対されていることであり、前例のないことです。それはまた違法であり、パタゴニアは法廷で彼の行為に異議を申し立てます。

そして大統領は嘘もつきました。以下は彼の演説について事実を確認したものです。

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ポイントは永久に

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最善の日は———それは実際いつものことですが———ミラドーからの景色は人が想像しうる最高に美しいものです。前景にあるサボテンの先には突き出た鼻のような形をしたお城のような城塞が見え、渦巻く海鳥の群れや太平洋から行進してくるスウェルの長い線、そしてそれらが白波となってポイントを叩きつける情景があります。

それはプンタ・デ・ロボスの人たちが何世代にもわたって賞賛してきた景色であり、このチリの海岸にある小さなコミュニティでの暮らしとアイデンティティの不可欠な一部となっていました。しかしすべての美しい海辺の景色と同じように、それはまた近年開発者が待望する場所でもありました。彼らの頭では、どのような海景もタワーマンションの7階から見れば、より素晴らしいからです。

【 プンタ・デ・ロボスはあまりにも希な成功のストーリー。チリ、ピチレム。写真:Jason Murray 】

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すると2人がいた

by マイカ・バーハルト

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親愛なるキャズとイレナへ

あなたたちが生まれて今日で10か月が経ちました。冬のなごり雪が庭から消え去った今週、花開いたクロッカスは閉じ、あなたたちがその紫の花びらを食べる試みも間一髪で免れました。

一緒に過ごすはじめての冬、私はあなたたちをソリに乗せて引きました。私は繋ぎ止められてはいるものの、一人で歩くことができました。家の前に広がる森は私の運動とあなたたちのお昼寝、そして私たち全員の正気を保つ一石三鳥の役割を果たしました。 私たち3人は5か月間にわたって一緒に裏庭のトレイルの雪の状態を研究しました。60センチの深雪をラッセルし、雨で凍った表面をボーゲンで移動し、足首まである完璧なコーンスノーで心地よい音を立てて過ごしました。それらができないときはスノーシューで歩きました。

[ 4月のニューハンプシャーの吹雪の中のマイカとピーター、キャズ、イレナ。写真:Peter Doucette ]

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クリーネストライン

アウトドアウェアを製造/販売するパタゴニアの社員、友人そしてお客様のためのブログです。パタゴニアについては patagonia.jp をご覧ください。

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